
住宅を買うともれなくついてくる保険!
住宅を買うともれなくついてくる保険があるのをご存じですか?
正確に言うと「住宅ローンを組むと」ですが…
さらに、ついてくるというより「つけさせられる」という方が、
ふさわしいのですが。
1つは、火災保険です。
もう1つは、団体信用生命保険です。
火災保険は、購入する不動産によって全く異なるものですので、
別の機会にお話しすることにします。
今回は、団体信用生命保険(団信)についてお話しします。
◆◇ ◆
◆◇ 団信とは?
そもそも団信(ダンシン)とは、どんなものでしょう?
ズバリ!
住宅ローン返済中に借りた人が、死亡・高度障害となった時、
借金がチャラになるという、とても都合の良い保険です。
フラット35など任意加入(加入しても加入しなくてもいい)
ものもありますが、ほとんどの住宅ローンでは、
団信に加入できることを融資の条件としています。
また、任意加入であっても、ほとんどの人が加入されています。
◆◇ ◆
◆◇ 団信とは例えばこんなもの……?!
同様のものを民間の生命保険会社で、販売されている生命保険に
例えるとどんなものでしょう?
…定期保険(一般に掛け捨て)の中の
『逓減定期保険』(テイゲンていきほけん)
というものに似ています。
では、テイゲン定期保険とはどんなものでしょう?
…だんだんと保障が減っていく特徴の保険です。
保障が減っていく分、定期保険より保険料は安くなります。
◇◆◆
◆◇◇ 団信とテイゲン定期保険とを比較してみると
◇◇◆
例えば30歳の男性が3,500万円を35年返済で借入したと仮定します。
◎公庫やフラット35の団信保険料は、年間約97,000円となります。
民間住宅ローンで団信0.3%と規定しているものなら、
やや高めで年間約105,000円となります。
◎テイゲン定期保険では、年間約64,000円となります。
えっ! なんと団信はテイゲン定期保険より高い!
これなら、団信を利用しないほうがいいのでは?
と考えてしまいますよね。
ただし、団信はローン残債が減るにつれて、
毎年保険料が安くなります。
その結果、払い込み総額では
団信:約203万円、テイゲン定期保険:約224万円
となり、団信の方が約10%ほど安いことがわかりました。
では、44歳の男性の場合ではどうなるのでしょう?
先ほどと同じ条件で借入したと仮定します。
…もちろん、保険料は高くなるはずですね。
そりゃ、死ぬ確率が高くなるわけですから、当然ですよね。
ところが…
びっくり! なんと、30歳の人と変わりません。
???
ちなみに、テイゲン定期保険では、
年間約182,000円、総額で約637万円もの保険料を
払うことになります。
事実を疑いたくなるほどの金額差が出ます。
つまり、団信は安いということになります。
なんとも不思議なことですが、これが団信の特徴です。
(最近は値上がりしたものもあるため、すべてのケースで
こうなるとは限らないので、ご注意ください)
♪♪♪・・・
というわけで、お役にたったでしょうか?
皆さまのまわりで、40歳を過ぎた方が「生命保険料が高くて悩ましい」
とお嘆きの方は、家を買ってローンを組んでみるのも1つの手
……かもしれませんね?!
(毎月の生命保険料に負担感がある方、
過去に勧められるがままに加入した保険を見直しておきたい方は、
保険見直しサポートパックの利用をおすすめします。)
|