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レシピ6 住宅ローン - 借入の翌年以降にすること -

 10年、1,000万円、1%を信じるな!?

最近、各金融機関がキャンペーンと称して住宅ローン商品に
金利優遇をつけたりして、テレビCMをはじめ、
いろんなところで盛んにアピールしています。

私のところにも、借り換え相談に来られる方が増えてきています。

そこで、今回は借り換えを前提としたテーマを取り上げてみます。
「10年、1,000万円、1%」について補足します。

・10年=完済までの残期間
・1,000万円=ローン残高
・1%=金利差

これらは、借り換えメリットが出るひとつの目安といわれているものです

 

◆借り換える前に、《トク > ソン》になるか考えよう

借り換えで「トクするもの」は、いうまでもなく《金利》です。

一方、借り換えで「ソンするもの」は、
《借り換えにともなうコスト》です。

すでに借入したことのある方なら、おわかりでしょう。
結構かかった記憶、ありますよね。

保証料、事務手数料、印紙代、抵当権設定・抹消費用などです。

これらを「現金で準備する」必要があったり、
この借り換え費用を「上乗せして」借り換えたり、
金融機関により、いろんなやり方があったりします。

つまり、この『借り換えコストを上回る効果があるかどうか?』
がしっかりと見きわめるべきポイントとなります。

 

◆◇ ◆
   ◆◇ 10年、1,000万円、1%の実例を検証!

数年前に、住宅金融公庫から借入した方がいたと想定します。

当時の金利は当初10年は、3.1%、11年目以降の金利が
4%となる設定でした。近々10年経過し、4%に突入する予定

◆借入条件

 借入額1,600万円 ⇒ 10年経過時点のローン残高:約920万円
  返済期間10年 ⇒ 完済までの残期間10年

 ※ 残り10年間で支払う利息 ⇒ 約198万円

                    ということになります。

◆借り換え条件

 借入額920万円 ⇒ ローン残高分
  返済期間10年 ⇒ 借り換え前の残期間
  金利3% ⇒ 10年間固定金利

 ※ 10年間で支払う利息 ⇒ 約146万円

となり支払利息の総額では、約52万円ほど少なくなります。
ここから借り換えコスト約16万円を引くと・・・
約46万円が得したことになります。

実際には、残り10年分の団信保険料もかからなくなるので、
もう少し、得する額が増えます。

さて、この46万円が大きいか小さいかは、
皆さまの感覚におまかせします。

実は、公庫が11年目から4%になる方は、
平成9年4月以降に借りた方にあてはまります。

ということは、あと1年考える時間があるわけですね。

このまま行くべきか、じっくり金利動向を見つめるか、
サクっと見切りをつけるかは、皆さま次第です。

ちなみに、ローン残高が検証例より多い場合は、
支払利息の差も大きくなりますが、借り換えコストも増えますので、
現状に即した検証が必要になります。

検証例では、借り換え金利を3%としましたが、
キャンペーン2.2%などを実施している銀行もあります。
前向きに考えたい方は、調べてみましょう。

いかがでしょう?

あなたの借り換え意欲は、高まりましたか?

―――ちょっと待った、こんな方は早まらないで。

今後10年間に、《まとまった支出の予定があまりない》そして
《くりあげ返済の余力が十分にある》方は、注意してください。

「借り換えコストを払ってまで乗り換える」よりも、くりあげ返済
を使って「早めに完済する」方がトクする可能性が高いです。

 

◇◆◆
◆◇◇ こんな方にはおすすめかも?
◇◇◆

 ・例えば、ローン残高が1,000万円弱でも
   返済期間が15年程度はある方
   (そして、くりあげ返済の余力が少ない方)

 ・例えば、金利差が1%弱でも
   ローン残高が2,000万円程度はある方

こんな方は、借り換えコストが少なくて、
キャンペーン優遇のメリットが大きいローンを選択すると、
思った以上の効果となる場合もあるでしょう。

 ◆「10年、1,000万円、1%」

は、わかりやすくて覚えやすい良いフレーズです。

確かに、目安になることには違いありませんが、盲目的に信じると、
借り換えをしたために後悔したり、本当はメリットがある借り換えを
見逃す可能性がありますので、気をつけてください。

          〜〜〜♪♪♪〜〜〜

というわけで、今回の講座はおしまいです、皆さまお疲れさまでした。
借り換えをお考えの方、お役にたてたでしょうか?

※実際の借り換えには、人的審査、物件的審査もクリアする必要があります。
  物件が担保評価割れしていても融資するという前提となっている
  金融機関もありますが、程度によります。

  中には、融資する気があるのか疑問に思えるほど、
  厳しい評価をするところもありますので、ご注意ください。

 




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