
70歳ローン完済のススメ!?
今回の衝撃のテーマ、ご覧になってどう思いましたか?
「70歳までがんばって住宅ローンを返しつづけましょう」
まさか、そんなことを言う人はいないですよね!
そうしたいという人もまず、いないでしょう。
では、なぜ70歳?
じつは、完済日を70歳に設定してもよい、
とても深い理由があるんです。
それは、これからお伝えしていくことにしましょう。
◆ある2つの家族(Aさん、Bさん)
が新築のマンションを購入したとします。
どちらの家族構成もご主人35歳、奥さん32歳、お子さん2歳。
両家族とも3,000万円を3%の金利で借入しました。
どちらもボーナス払いを使わなかったとします。
☆Aさん
60歳完済(25年返済)で組みました。
毎月返済額は142,263円、年間で約170万円となります。
総返済額は、約4,267万円となります。
☆Bさん
70歳完済(35年返済)で組みました。
毎月返済額は115,455円、年間で約138万円となります。
総返済額は、約4,849万円となります。
◆総返済額を比較してみると……
Aさんが有利(得をしている)と言えるのではないでしょうか。
ご覧のとおり、総返済額では圧倒的にAさん有利です。
その差は、実に582万円です。
◆では当初25年間は……
Bさんが有利(お金の自由度が高い)と言えるのではないでしょうか。
BさんはAさんに比べて年間32万円余分にお金がつかえます。
貯蓄なら20年で利回りゼロでも640万円です。
Bさんは、このお金でお子さんの大学や留学の教育費の準備ができます。
思い出になる家族3人での旅行にも何度も行くことができます。
Aさんよりも年間32万円、生活に余裕があるのは大きいですね…。
Bさんは余分に貯蓄できた分で繰り上げ返済することも忘れ ませんでした。
また、退職金の一部で一括完済できることも前提の上でした。
さて、25年後……Bさんは、計画的な繰り上げ返済の甲斐もあり、
退職金もほとんど残りました。今、家族で行った想い出の海外旅行に
今度は夫婦2人で行こうと計画しています。
一方Aさん、家族旅行を我慢したり、子供の教育資金を低く抑えたのと
引き代えに数百万円を節約できて得したと喜びました…。
みなさんなら、Aさんを選びますか? それともBさん?
この例は極端かもしれませんが、ありがちなことです。
◆◇ ◆
◆◇ 「総返済額だけに注目する」のは危険!
確かに少しでも、利息を少なくすることは大切なことです。
総支払利息《大》というデメリットは、
計画的な繰り上げ返済によって打ち消すことができます。
いつもは、少しでも支出圧縮効果のあるテーマを
お伝えするところですが、今回は、
手段であるお金を大切な「目的」のために上手に使ってこそ
あなたの人生の価値が最大になるのでは?
ということを取り上げてみました。
みなさんの中でまだ、
お金の目的が明確ではない方いらっしゃいますか?
もし、いらしたら……よかったですね、
これから実現したい目的を考える楽しみが具体的になりますね。
きっと、充実した生活が待っていることでしょう!
(夢を実現し、理想的な人生を送りたい、
→そのための対策を実行し、将来の不安を解消したい、
そんな方にはライフプラン・シミュレーションをオススメします。)
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