
将来のお金の不安
鈴木さんは、希望する物件の金額の住宅ローン審査は
通りそうとわかって安心しましたが、一方で
「3000万円以上のローンを借りて、いまは大丈夫としても
子供が大学に進学する頃にも返済は続けられるだろうか?」
と、心配になってきたので、ファイナンシャルプランナーの小嶋さん
にマイホーム購入後のお金の話を聞いてみました。
あなたのお金の未来予想図は?
「将来のお金の不安といっても色々ありますが、
『まとまったお金が掛かる』 『長い期間継続してお金が掛かる』
ようなイベントは、事前に予想して準備しておくことが望ましいです。
具体的には、
▼住宅資金
・住宅ローンの借入金額はいくらで、何年返済にする予定か、
このままでいくと何歳まで返済を続けることになるか?
▼教育資金
・お子様の教育費をどれくらいサポートする必要があるか?
教育資金のピークが来るのはおよそ何年後か?
▼その他
・毎年の帰省や家族旅行などの予算はどれくらい見込むか?
・耐久財(自動車・家電)はどのように見込んでおくか?
▼老後資金
・フルタイムの仕事を辞めた後、60代以降の人生、
セカンドライフはどのように過ごしたいか?
・65才以降、完全に年金生活に突入した後、
毎年どのくらいの貯蓄を取り崩す必要があるか
というようなイベントの発生時に掛かるお金を明らかにして、
マイホーム購入後に破綻しないように備えておくことが重要です」
鈴木さんは 「10年後や20年後に来る教育や老後のお金まで
しっかり考えてこそ安心できるマイホーム購入ができるんだなぁ」
という気付きがありました。
【家を買う前のワンポイント】 長く借りて、短く返す
例えば、35才の人が住宅ローンを組む場合、
「今から35年返済のローンを組むと、完済時は70才か・・・」
と不安になるケースは少なくないかも知れません。
だからといって、20年や25年などの短い期間でローンを組むと
教育費がピークを迎えるタイミングで返済に困る可能性があります。
このような返済期間の悩みを解決するポイントは「長く借りて、短く返す」です。
住宅ローンは一度組むと「期間を短くする」ことはできても、
「期間を長くする」ことは難しいので、ちょっとしたライフイベントの変化で
返済に窮することがないように、原則としてできるだけ長く組みます。
そのうえで、住宅ローン控除が切れたタイミング(例えば11年目以降に)
から「繰上げ返済」を本格的に行って、返済期間の短縮を図りましょう。
そうすれば、様々な人生のシナリオに対応できる柔軟性がありつつも、
最終的には返済期間を短くして金利も減らせる可能性が高いので、
計画通りに行けば理想的な完済を迎えられるでしょう。
※このサイトの内容は一般的なもので、実際には個々の判断が必要になります。さらに具体的なレクチャーや相談を希望される方は、当サイトを運営する弊社宛に「住宅購入の相談を予約したい」とお電話(0120-374-849、平日10時~20時)を頂ければ、東京本社などでの初回45分3000円(税込)の相談が予約できます。