家を買う「手続きの全体像」を把握する

決済引渡し(けっさい・ひきわたし)

あなたがマイホーム購入をおこなう壮大なストーリーの
最終日に来るのは、決済引渡し(けっさいひきわたし)

これは、2つの言葉が組み合わさっています。

【決済とは?】
 残代金(ざんだいきん)の決済のこと。
 契約時には手付金(てつけきん)を支払っていますが、
 今回は残りのお金(物件価格との差額)を支払います。
 通常はローンを借りて払うので、銀行で行うことが多いです。

【引渡しとは?】
 物件の引渡しのこと。
 残代金の支払いが確認できた直後に、
 買主が売主から物件のカギを受け取ることで、
 引渡しが完了したことになります。
 また、物件の引渡しにあわせて、
 所有権移転登記(しょゆうけんいてんとうき)も行います。


この決済引渡しは、送金の確認や登記申請の関係上、
平日の午前中に設定されることが多いです。

関係者全員に事前に連絡して、代理人を立てない限り、
「平日は仕事があるので行けません」というわけにはいきません。
仕事を休むか、少なくとも半休して立ち会うのが義務です。

▼いよいよ最後の段階!!


あなたは、事前に案内されたものを持参して、
はやる気持でワクワクしながら銀行まで行きます。

ちょっと立派な銀行の個室に案内されると、
契約の時に会った売主さんと、業者さんがいました。

さらに、初めて会う人がもう一人いました。
司法書士(シホウショシ)と名乗る方が挨拶してきます。

あなたは、事前に1枚の紙をもらっていたことを思い出しました。

 「そういえば、登記費用の明細が来てたけどいくらだったかな?
  あまり安くはなかったような気がする…」

その明細に書かれている登記費用は、司法書士に支払います。
(なお、建物表示登記の場合は土地家屋調査士です)

司法書士は、物件に設定されている

 ・抵当権(テイトウケン)の抹消
 ・売主から買主への所有権の移転
 ・(新築建物の場合は)所有権の保存
 ・新たな住宅ローンの抵当権設定


の登記を、法務局で申請してくれるのですが、あなたは
案内に従って記入や捺印をするだけで大丈夫そうです。

契約時と同様に、さまざまな書類に署名・捺印します。
そして、現金または振込みでお金を支払います。

【書類の例としては…】
 委任状、何枚もの払戻伝票、振込伝票、引渡し確認書、
 鍵受領証、管理費口座振替依頼書、区分所有者変更届など。

【お金の例としては…】
 残代金、固定資産税清算金、管理費等清算金、登記費用、仲介手数料など

めまぐるしく、お金と書類のやり取りが行われた後、
あなたは、ようやくカギを受けとりました。
それから、ほっと一息ついて通帳を確認しました。

すると、どの費用がどの額かわからないような記帳状態です。
1項目づつ、費目を書き込んでいきますが、なぜか費目数が合わない。

どうも、合算されてしまっているものもあるようです。
こんな状態になっていたら、正確に金銭授受(きんせんじゅじゅ)の
処理がなされたのかどうかを確認するのは大変です。

きちんと手配しておかないと、業者も銀行もケアしてくれないことが
ありますので、注意しておきましょう。


【家を買う前のワンポイント】 引渡しの前に物件を再チェックする

忘れてはいけないのは、物件の引渡しを受ける前に現地を確認することです。
契約日から引渡し日までに1ヶ月程度はありますので、その期間に
売主さんと業者に同行してもらって現地確認を行うことが大前提です。

私(白鳥光良)が2011年に中古マンションを購入した際にも、
契約後に売主さんと業者が同行して現地確認を行いました。

内装のフルリフォームがされていた物件でしたが、
リビングのフローリングが僅かに膨らんでいる部分があったのに対して、
売主さんが「引渡しまでにこちらで全部張り替えましょう!」と言ってくれました。

引渡しを受けた後に「ここを補修してほしい!」と言っても
対応してもらえないケースが多いですので、遠慮することなく
引渡し前の再チェックをお願いしましょう。


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私自身も、2011年に住宅ローンを組んで家を買う経験をしましたが、お金や物件など具体的な不安と向き合いながら決断するプロセスは、知識があっても相当しびれました。弊社内に身近に信頼できる専門家がいて、いつでも質問できる状態があったからこそ、最終的に後悔のない購入ができたと感じます。重要なポイントは「人気の物件」ではありません。自分に合った家を買う覚悟と、それをサポートしてくれる人の信頼性でしょう。(住まいと保険と資産管理 代表取締役 白鳥光良)