
不動産売買契約 実際の現場
もし、その物件の購入後に何らかの問題となりそうな箇所があっても、
重要事項説明が行われる日(=不動産売買契約の日)まで、
買主に伝えられないことがよくあります。
そして、重要事項に記載してあっても、その部分は
当たり障りなく、大した問題ではないかのように…
このような点は、もちろんご承知されていますよね…
こんな細かいことは、さすがに気にされませんよね…
という雰囲気で当日の説明が行われることも、よくあります。
なぜなら、デメリットとなりうる点を事前に伝えることによって、
「やっぱり考え直します」と言われることを売る側は恐れているからです。
▼しかし、現実には・・・
あなたは、売買契約の当日に行われる重要事項説明で
それまでに聞いていない物件の問題点を耳にしても
「目の前に売主さんがいて、売主の仲介業者がいて、
この1週間必死に準備してくれた自分の営業担当者がいて、
全員がスケジュールを合わせて、この日に備えていた」
という状態で、
「こちらに、署名捺印をしてください・・・」
と言われて出された売買契約書を前にして、
「・・・やっぱり考え直します!」
と言うのは、ものすごく恐ろしく勇気のいることです。
(もし、これが「不動産売買契約」というコントだったら、それを言った瞬間に
その場にいる全員が揃って椅子からドドッと床に転げ落ちることでしょう…)
手付金の2 0 0 万円も準備してしまっているし・・・
このような状況で、サインをしないで帰るという
心臓の強い方は滅多にいません。
しかし、業者側からすれば、そこだけ過ぎてしまえば、
後々クレームが出ても 「それは重要事項で説明しましたよね? 」
と逃げ切れるわけです。
つまり、目に見えない問題となるかもしれない部分を、
売買契約よりも前に、早く気づくように努めることがポイントです。
【家を買う前のワンポイント】 契約日の前なら、さらなる価格交渉も可能?
希望する物件に購入の申込みをしてOKが出てから、契約日までの間に
「これはさすがに無視できない…」と思う、事前に聞いていないデメリットが
新たに出てきた場合、あなただったらどうしますか?
単に補修が必要な箇所などの場合は「引渡し日までに、売主が補修する」
などを契約内容に加えてもらうように、お願いすれば良いでしょう。
一方、売主さんが解消しにくい(かつ、あなたが了承できない)デメリットの場合は、
新たなデメリットの分だけ
「一定の値引きを希望する」というお金で解決する交渉方法もあります。
私(白鳥光良)が実際にマンション購入をサポートしたお客様においては、
購入申込みをした金額から、デメリットを解消するリフォーム代に相当する額を、
契約の数日前に値引きしてもらった事例もあります。
ただし、あまりに契約の直前になると交渉が難しい場合もあります。
「このデメリットへの対応がされないなら、この契約が流れても構わない」
と覚悟できる場合のみ、あなたが納得できるような交渉を希望しましょう。
※このサイトの内容は一般的なもので、実際には個々の判断が必要になります。さらに具体的なレクチャーや相談を希望される方は、当サイトを運営する弊社宛に「住宅購入の相談を予約したい」とお電話(0120-374-849、平日10時~20時)を頂ければ、東京本社などでの初回45分3000円の相談が予約できます。