
不動産購入の申込み
あなたは、申込みをいれることに決めました。
物件を見た後で、担当者からもらった資料を勘案した結果、
「ここに住んでも大丈夫」「ここに住みたい!」と判断したからです。
不動産の購入申込みを行うことを、
業界用語では「買い付け(カイツケ)を入れる」などと言いますので、
「この物件にカイツケを入れたい」と言うだけでも話は通じます。
そして、申込み行為はあくまでも一方的な意思表明なので、
購入申込み時点では必ずしも買えるとは限りません。
「優先交渉権が得られる可能性がある」くらいに思っておきましょうか。
申込み書類はシンプルで、「購入希望価格」「希望する物件と詳細」
「住所・氏名」などを記入できる1枚の紙切れに過ぎません。
これを(あなたの側の)不動産仲介業者に渡すことにより、
売主側との交渉をお願いすることになります。
▼申込みから契約までは通常1週間以内
申込みをする際、悩ましいポイントは「希望価格」です。
もし「この物件でこの値段なら絶対に手に入れたい!」という場合には、
図面に出ている価格(売主さんの希望価格)で申し込みをします。
このケースは、満額(まんがく)の申込みなどと言います。
「物件は気に入っているけど、この値段はちょっと…」と思える場合で、
「もう少し安く買いたい…他の人がこの値段で買うならあきらめる」
といえる場合には指値(サシネ)の申込みをすることをオススメします。
もし、同じタイミングで買いたい人(競合)がいない物件であれば、
「2780万円 → 2700万円」のような端数切捨ての希望は通りやすいです。
売却活動の開始から1~2ケ月以上が経過している物件であれば、
図面より100~200万円ほど安い価格で申込みをするのもありでしょう。
他に買いたい人がいなければ、少なくとも交渉の余地はあるはずです。
売却活動の開始から3~6ケ月以上が経過している物件であれば、
すでに当初の価格よりも下がっているケースが多いですが、
さらに安い指値の申込みが通る可能性もあります。
いずれにしても指値の申込みがどのくらい通るかは、
売主さんの状況次第です。
そして、売主が買主の申込みをOKした場合や、
一定の交渉をして買主と売主の希望条件が折り合った場合は、
「契約予定日」を1週間以内に設定するのが通常です。
なお、この申込みから契約日までの短い間に
物件購入に関する状況が変わった場合・・・特に、
「こんなデメリットは聞いてない!」
という情報が出てきて、そのデメリットを許容できない場合、
いったん話を白紙に戻す(またはその理由で価格交渉をする)
ことは極めて妥当な話ですので、その心構えも持っておきましょう。
一方 「申込んでOKが出た後に、正当な理由なくキャンセル」をすると
(お金は失わなくても)信用を失うので注意しましょう。
【家を買う前のワンポイント】 2ステップ物件購入法 ~ 「決断期」は大胆に
前のページ(前編)にてお伝えさせて頂いたとおり、
以下の2つがクリアできたら学習期は卒業です。
・その地域における物件情報や相場に関して「プチ専門家」になる
・あなたや家族の希望条件および優先順位がおよそ明確になる
卒業から3ヶ月以内に決断期のステップに入りましょう。
ここまで来れば、あなたは結構な「目利き」になっていますので、
「相場より割高に物件を買う」「あなたの希望に合わない物件を買う」
などの後悔をするリスクはかなり低い状態になります。
「決断期」は1~2ケ月として、納得できるだけの物件数を内件して
これはOKと思える物件があれば、スパッと「指値」の申込をしましょう。
この頃のあなたには一定の知識と相場観、決断力がついているはずですから。
私自身も、この2ステップを意識して中古マンションを購入しましたが、
結果として後悔のないマイホーム購入をすることができました。
2ステップでの購入を希望する方は・・・遠慮なく私たちにご相談ください。
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